訪問日: 2018年10月7日
2022年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻して以来、3月に入ってからも戦争が続いています。
首都のキエフでは市街地戦も始まり、一度訪れた身としてはかなりつらい心境です。
私にできることと言えば、募金か、ウクライナが平和だったころの様子を伝えることくらいしかありません。
今回は、ウクライナが平和であったときにキエフでサッカー観戦したときの様子を紹介します。
この記事を通じて、1人でもウクライナに関して知ってもらえれば幸いです。
ディナモ・キエフ
ディナモ・キエフというチームは、サッカーが好きな人なら聞いたことがあるのでは無いでしょうか。
ヨーロッパチャンピオンズリーグにも出場機会のある、ウクライナの強豪チームです。
ウクライナの英雄、アンドリュー・シェフチェンコも所属していたチームとして知られています。
チケットを購入
ウクライナリーグの試合のチケットを買うのはとても容易で、安価な値段で購入することができます。
私はバックスタンド中央の座席を試合2日前にスタジアムのチケット売り場で購入しました。
値段は230クリブナ、日本円で約920円でした。
1番高い座席でも2000円程度という安さです。
7万人収容のオリンピスキスタジアム
ディナモ・キエフのホームスタジアムは、2018年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台にもなったオリンピスキースタジアムです。収容人数は約7万人でウクライナ最大規模です。
私はオリンピックスタジアムのすぐ近くの宿に滞在していたので、すぐに行くことができました。
電車で向かう場合は、Olympiska駅で下車です。
スタジアムでタオルマフラーを購入しました。写真に写っている男性は同じ宿にいたイタリア人です。
彼はチャンピオンズリーグの決勝の試合もこのスタジアムで見たと言っていました。
チケット代はさぞ高額だったのだろうと思いきや、レアル・マドリードのファンクラブに入っていたので70€で観戦できたとのこと。
チャンピオンズリーグの試合を見るならどこかのファンクラブに入会するのもいいかもしれませんね。
スタジアム内部
バッグスタンドからの眺め。
陸上トラックがある割には、比較的見やすいですね。
ウクライナカラーの青と黄色の座席が散りばめられています。
選手入場
ウクライナ国旗と共に選手入場。青のユニフォームがディナモ・キエフの選手。白のユニフォームは対戦相手のオリンピック・ドネツィクの選手です。
選手の後ろにはウクライナ国旗とディナモキエフのビッグフラッグが広げられました。
試合の雰囲気
観客の一部には熱狂的なファンがいますが、数は少なかったです。
観客数は9200人で、ウクライナの代表的なクラブにしては寂しい数字です。
後日ウクライナ在住の方に話を聞くと、ウクライナの人々の生活は経済的にスポーツ観戦ができる余裕がある人はあまりいないとのこと教えてくれました。
これだけ立派なスタジアムがあるのに、サポーターで席が埋まらないのがとても残念です。
試合はとてもクリーンに行われました。レベルとしてはJリーグとそこまで差はありません。
試合は1-0でディナモ・キエフが勝利を納めました。
試合データ
ウクライナ・プレミアリーグ 第11節
■スタジアム:キエフオリンピスキースタジアム
■日付:2018年10月7日
■天気:晴れ
■入場者数:9200人
■スコア:1-0
■座席:バックスタンド1階席中央 240UAH(960円)
おわりに
キエフでは、EUROやUEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台になったスタジアムでリーズナブルにサッカー観戦することができました。
多くの国にば首都にオリンピックスタジアムと呼ばれる陸上トラックのスタジアムがあります。
その中でもウクライナにあるオリンピックスタジアムは2011年に改修工事を行っているので、快適に過ごすことができました。
しかしこの記事を書いている2022年3月現在、ロシアとの戦争のため、国内リーグは中止に追い込まれています。
日々のニュースを見ているとつらい気持ちになります。
戦争の行方はどうなっていくのか全く分かりませんが、いつかまたウクライナでサッカーの試合が行われることを願うばかりです。