こんにちは、yamです。今回は世界一周旅行のとき(2016年)に訪れたドイツツーリングカー選手権という自動車レースの観戦記を書いていきます。
自動車レースの本場であるドイツでのレースですが、観戦記を日本語で書かれている情報はあまりありませんでした。
たまにモータースポーツ雑誌DTMのことが取り上げられますが、現地で観戦する人はほとんどいないのでしょう。
ですので実際にレースを訪れたときの様子と感想を書いていきます。
ドイツツーリングカー選手権(DTM)とは?
DTMの概要
ドイツツーリングカー選手権(Deutsche Tourenwagen Masters、略称:DTM)は自動車レースの1カテゴリー。市販車をベースにしたツーリングカーで争われるドイツ独自のレース。
Wikipedia
現在では少しレギュレーションが変更になりましたが、メルセデスベンツ・BMW・アウディの3メーカーが参戦し、ドイツを中心に9レースを行います。
チケットを購入
チケットはDTMの公式サイトから購入しました。
チケットサイトはドイツ語と英語があります。座席指定ができるのもいいですね。
チケット代は1コーナースタンドで36€でした。
DTMの公式チケットサイトはこちら▼
https://www.global-tickets.com/en/Sport/Motorsports/DTM/
チケットはQRコードなので、現地でQRコードを見せれば入場することができます。
サーキット(ホッケンハイムリンク)までのアクセスと現地の雰囲気
サーキットまでのアクセス
DTM最終戦が行われるホッケンハイムリンクはかなりアクセスのよいサーキットです。
人口約30万人都市のマンハイムから電車に乗り、約20分でホッケンハイム駅に到着します。ホッケンハイム駅からサーキットまでは無料のバスが出ています。
バスに10分程度乗車すれば、サーキットに到着することができます。
サーキットの入り口では案内板が出ているので、それを見ながら自分の席があるスタンドへと向かいます。写真の通りホッケンハイムリンクは森に囲まれたサーキットです。
レース前のサーキットの様子
1コーナースタンドからの景色です。サーキット到着時は霧がかかっていて、スタンドにはほとんど人がいませんでした。
大型ビジョンも設置してあるため、レース展開がよくわかるようになっています。
スタンド裏には大勢の人が出歩いていました。
レースでは数万人の来場がありましたが、アジア人らしき人は2人しか見かけませんでした。
だからと行って自分のほうをジロジロ見てくる人はおらず、居心地の悪さを感じることはなかったです。
アウディのブースではDTMのマシンが展示してありました。
サーキットの中には博物館があったので、入場料5€を払えば館内を見学することができます。
F1マシンも展示してありました。
ブースをひととおり回ったあとは、スタンドへと戻ってフリー走行を見学しました。
1コーナースタンドにはアウディのパドックがあります。そこでゲストが食事を楽しみながら交流をし、2階のテラスからレースを眺めることができます、
パドックパスを入手すれば、レース関係者のいるピット裏に行くこともできます。
自分は購入しなかったので行くことができませんでした。今思えば10€追加で払って行くべきだったなと後悔しています。
日本の国内レースであるSuperGTと比べても、ゲストに対するホスピタリティは断然こちらの方が上だと感じました。
DTMを観戦する際は、是非パドックパスを入手することをおすすめします。
前座レース
ヨーロッパF3
前座レースではヨーロッパF3選手権のレースも行われました。
2021年現在F1で活躍しているカナダ人ドライバーのランス・ストロール選手(当時18歳)も参戦し、この年にF3のシリーズチャンピオンになりました。
F3はF1への登竜門とされており、ここでチャンピオンになってF1へとステップアップしていった人も数多くいます。
将来のF1ドライバーとなる人達のレースが見れるのも、ヨーロッパでレース観戦をする魅力の一つですね。
ポルシェカレラカップ
F3のあとはポルシェのレースも行われました。
前座レースでもかなりの迫力がありますし、将来世界で活躍する選手を見ることができるので、早めにサーキットへいくといいでしょう。
DTM最終戦レースの様子
セレモニー~スタートまで
スタート前のセレモニーの様子です。国内のGTレースでもレースクイーンが登場しますが、ドイツのレースでは黄色い衣装に身を包んだグリッドガールがスターティンググリッドに並びます。
DTMのレースはレース1とレース2の2回行われます。
スタートはF1と同じようにグリッドについてからスタートするスタンディングスタート方式になっています。
(日本のGTレースでは走りながらのローリング方式)
レーススタート
スタート時の動画です。
動画の通りかなりの音量を出しながら走っていくので、イヤーマフをつけている人も多かったですね。
小さいお子さんを連れていく際は耳を守るためにイヤーマフは必須です。
目の前を駆け抜けるDTMのマシン
1コーナーを全速力でDTMのマシンが駆け抜けていきます。
メルセデスC63 DTM C63は日本でもよく走っている車ですね。それをレース仕様にしたマシンです。
BMW M4 DTM
Audi RS5 DTM
ピットストップ&レースフィニッシュ
ピット作業も1コーナースタンドから見ることができます。
トップの選手がチェッカーを受けると、同時に花火も打ちあがりました。
レース終了後はセレモニーを見るためにコースへと観客がなだれ込んできます。
表彰式
まずは最終レースの表彰式を行います。
その後はシリーズチャンピオンの表彰式です。
シリーズチャンピオンになったのはドイツ人のマルコ・ウィットマン選手です。
シリーズチャンピオンを称える弾幕も出されました。
最後に記念撮影をして、レースイベントは全て終了となりました。
まとめ
海外でのレース観戦は、2015年にF1マレーシアGPを見に行って以来2回目となりました。
ドイツツーリングカー選手権という名の通り、観客はほとんどドイツ人で、アジア人はまったくといっていいほど見かけませんでした。
F1と比べると知名度のある選手は少ないですが、それでもドイツ屈指の人気を誇るレースシリーズです。
DTMはチケットの安さも魅力ですね。1コーナースタンドで36€という値段ですが、F1では10倍以上の価格はするでしょう。国内のGTレースと比べても何割か安い値段です。
私はヨーロッパでのレース間背は今回がはじめてとなりましたが、本場の雰囲気を味わえてよかったです。
最終戦が行われたホッケンハイムリンクは、ニュルブルクリンクと並びドイツを代表するサーキットです。
街からのアクセスも良いので旅行客にもおすすめです。
ドイツ各地だけでなく他のヨーロッパ諸国でも行われているので、興味のある人は訪れてみるといいでしょう。
この記事がDTMに興味がある人の参考になれば幸いです。
それでは、また。