訪問日:2016/8/22 8/23
サンパウロでの滞在目的のひとつに、ブラジル国内リーグセリエAの試合観戦があります。
観戦するのはブラジルリーグ首位を走るパルメイラスと、鹿島でもプレーしたダニーロが所属するコリンチャンスの2試合です。(2021年にパルメイラスは南米クラブNo1を決める大会で優勝)
最新のスタジアムでパルメイラスの試合を観戦
地下鉄に乗車し、Parmeiras Barra Funda駅で下車。この時点で大勢のサポーターがスタジアムに向かって歩いていくので、自分も彼らについていきます。
スタジアムに到着すると、当日券売り場には行列ができていました。
窓口では英語が通じず、チケットを買うのに少し手こずりました。
南米を旅行するためにスペイン語を3か月勉強したのですが、ブラジルはポルトガル語が公用語で、英語もあまり通じないのが難点です。
チケット代は280レアル(約9000円)。ブラジルは日本と同じくらい物価が高いですが、ここはケチりたくないので思い切って買いました。
パルメイラスの本拠地であるアリアンツパルケは、2014年に完成したばかりの近代的なスタジアムです。収容人数は約4万3000人。ブラジルはワールドカップの開催によって新しいスタジアムがいくつも完成しました。
オリンピック並みの厳重な荷物検査を通過し、スタンドにつくと、既に選手がピッチに並んで国歌斉唱を行っていました。
普通のリーグ戦で国歌斉唱を見るのはアメリカ以来です。
サポーターの大声援で声が屋根に反響し、素晴らしい雰囲気を作ります。
メインスタンドからの眺め。ガンバ大阪のパナソニックスタジアムに造りが似ていますね。
個人的にはこのスタジアムのように4万人程度の規模がちょうど良いと思います。
これ以上大きいと選手が小さく見えますし、小さいと迫力に欠けます。
スタンドの傾斜もありとても見やすいです。
ハーフタイム中にはオリンピックでメダルを撮った選手が挨拶にやってきました。
一番ユニークだと思ったのが、本日のチケットの売り上げを発表するというものです。
この日は186万6689レアル(約5700万円)の売り上げでした。
パルメイラスが得点すると、スタジアムは地鳴りのような野太い声に包まれます。
観客は男性が8割以上で、日本では味わえない歓声を体感できました。
試合はパルメイラスがリードするも追いつかれるシーソーゲームになり、結果は2対2の引き分けに終わりました。
ホームチームが勝利した後の雰囲気も味わいたかったので残念です。
なぜか自分が試合を見に行くと引き分けになる確率が高いんですよね。
ワールドカップ開幕戦が行われたスタジアムでコリンチャンスの試合を観戦
パルメイラスの試合を観戦した翌日、コリンチャンスの試合を観るためにコリンチャンスアレーナへと向かいました。
最寄り駅はColinthians Itaquera駅。パルメイラスと同様、駅の名前にチーム名が入っていて分かりやすいです。
コリンチャンスアレーナはワールドカップ開幕戦でブラジル代表がクロアチア代表と対戦したスタジアムです。
収容人数は約4万7000人。空港のような外観のデザインが特徴的です。
スタジアムのコンコースもショッピングモールかと思うほどピカピカです。
バックスタンドからの眺め。今回は選手入場までに間に合いました。
バックスタンドの人達も全員立ち上がって応援します。
コリンチャンスのサポーターは熱狂的なのは大変結構なことですが、ずっと立ちっぱなしだと疲れるし、背が低い人はまともに試合をみることはできないでしょうね。
チケット代が安いゴール裏はサポーターでぎっしりと埋まりました。
対するアウェーチームのヴィトーリアのサポーターは目視で確認できる程度です。それでも武装した警備員がしっかりと監視しています。
試合展開はオウンゴールで先制されるも、後半に2点を奪い逆転勝利を収めました。もし不甲斐ない試合をして負けたら、自分の身に危険が生じるかも知れないという不安も抱いていたので、ホームチームの勝利は本当に嬉しいです。
試合が終わって駅に向かう途中、串焼きの美味しいそうな匂いがしたので思わず買ってしまいました。
2本で10レアル(約60円)カシマスタジアムのハム焼きを思い出させる味です。
試合が終了し、みんな一斉に家路に向かいます。3ヶ月退座した南米もこれが最後の夜となったので、より寂しさを感じました。
(訪問日:2016/8/22 8/23)