今回は2016年の7月に訪れたウユニ塩湖について、思ったことを書いていく。
世界一周旅行で行かない人はいないと言っても過言ではないのが、ボリビアにある「ウユニ塩湖」だ。
ウユニ塩湖とは?
旅行にそんなに興味がない人でも、ウユニ塩湖の鏡張りを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
周り一面に塩の湖が広がっていて、まわりには遮るものが一切ありません。
雨季に雨が降ると全面が鏡張りになり、空の景色が反射して幻想的な雰囲気になるのです。。
ここ数年ではその景色を見たいという日本人が急増していています。
特に雨季となる11月~3月には多くの日本人がウユニまでいって写真を取りにいっています。
そこで撮った写真をSNSに投稿するわけですが、多くの日本人は集団で訪れています。
周りに遮るものがないので、遠近法を使ってSNS映えするような写真を撮るのです。
例えば・・・
こういう写真だったり、
こういうポーズをしたり、
こういう写真をとったり・・・
みんなでSNS映えする写真を雨季のウユニ塩湖で撮りたい!
と思ったあなたはきっと陽キャなのでしょう。
別にその行為自体を否定しているわけではないです。
それは個人の自由なので。
ウユニ塩湖で私が避けたかったこと
しかし私が恐れていたのは、ツアーでたまたま一緒になった日本人のグループに入らされ、無理矢理ノリでSNS映えするような写真を長時間にわたって撮らされたりすることでした。
自分はどちらかというと1人でウユニ塩湖の景色を眺め、それを頭の中で理解し、時間をかけて味わいたかったのです。
もちろん自分を写して写真をとることもありますた、SNS映えを第一目的として何度もポーズや撮影を繰り返すようなことはしたくないのです。
おそらくウユニ塩湖を訪れた日本人のなかでは、私と似たような考えを持っていたにもかかわらず、断れるような状況ではなかったために、無理矢理参加させられた人がいるかもしれません。
それは残念だったとしかいいようがありません。
もともと友だちと数人で旅行をして、写真を撮るのなら理解できます。
しかしブログやSNSを見ていると、1人で世界中を旅行しているのにも関わらず、ウユニ塩湖を訪れたときは他の日本人数人とSNS映えするような写真を撮っている人が多いのに驚きます。
ウユニ塩湖は日本人しか行かないのかと思うほど、みんな日本人とウユニで繋がるのです。
これはいまだに謎なのですが、ネットで一緒に行く人を募集しているのでしょうか?
そもそも遠近法を使った写真はわざわざウユニ塩湖に来なくても撮れると思うですが・・・
乾季の7月にウユニ塩湖のツアーに参加
私は南米大陸を3ヶ月間かけて、9か国を旅しました。南米大陸で最大の目的は、リオデジャネイロオリンピックを観戦することだったので、それに合わせて南米大陸を旅しました。
そのため、ウユニ塩湖のあるボリビアに到着したのは乾季である7月でした。
ペルーのクスコから飛行機でウユニへ行き、そこからバスでチリに入国する流れでした。
ウユニに着けば、多くの日本人がいるかと思ったが、ウユニの町で日本人は1人も見ませんでした。
ウユニに来た目的はもちろんウユニ塩湖を見るためだったので、宿泊先のホテルでツアーを申し込みます。
料金は200ボリビア―ノ(約2900円)でした。
翌日ツアーの集合場所へ行くと、一台のランドクルーザーがやってきて、ツアーに合流します。。
自分以外のメンバーは既に全員乗車していた。
ツアーメンバーの中には日本人どころか、全員南米の人ばかりでした。
1人は南米を旅しているコロンビア人の女子大生、他にはエクアドルから来た夫婦や、ペルーからきたファミリーです。
というわけで車内はスペイン語であふれました。私は3ヶ月かけて少々のスペイン語を学びましたが、さすがに会話に入ることはできませんでした。
しかしコロンビアの女子大生は英語が離せるので、彼女を介してみんなと話すことができました。
異国の地で全く違う文化の人達と集団で行動するのもなかなかできない体験だったと思います。
コロンビア人の女子大生はアメリカに留学していることから、英語も流暢で、美人でした。
年も近く、お互い一人旅なのでツアー中は彼女と良く行動していました。
私たちののせたランドクルーザーは最初、砂漠の中を走り、各地の名所をまわりました。
最初に訪れたのは、「列車の墓場」と呼ばれる場所です。
なぜこんな場所に列車が捨てられているのかは謎です。
その後はひたすら真っ白い塩湖を走っていきます。
写真で見ると一面雪景色のようだが、これはすべて塩でできています。
あとで舐めてみましたが、もちろんしょっぱっかったです。
ひたすら走っていくと、途中で植物が生えている島が見えてきます。「インカ・ワシ島」と呼ばれるこの島では、地下水が近くを流れているため、サボテンが生えているのが特徴です。
インカ・ワシ島にはツアー代とは別に入場料が必要です。入島料は30ボリビアーノ(約435円)
ここで1人の日本人女性に話しかけられました。「日本人ですか?」と尋ねられたので、そうですと答えた後、ちょっと会話をして別れました。
この人がウユニで会った初めてかつ唯一の日本人でした。
どうやら日本人にとってはウユニ塩湖は鏡張りでないと意味がないと思っている人が多いのでしょう。
しかし私は乾季は乾季で魅力的な景色だと思いますし、来て良かったです。
その後はインカワシ島のそばでランチをとることにしました。
一面真っ白の景色を見ながら食べるランチはかなり贅沢です。
この頃になるとツアーのメンバーともだいぶ打ち解けてきて、よりツアーが楽しくなってきました。
その後は塩でできたホテルを見学しました。ウユニ塩湖を存分に満喫したい人にはうってつけでしょう。
しかし私たちのツアーは日帰りなので、見学だけしてホテルを後にします。
ツアーの終盤では夕焼けのウユニ塩湖を眺めます。
夕日がウユニ塩湖に輝きをもたらしました。
この景色は一生忘れないでしょう。
まとめ
私はウユニ塩湖のツアーに参加した際、南米の人達と一緒にウユニ塩湖を巡ることになりました。
結果として、これは私にとって大正解だったと思います。もちろんガイドは日本語でやってくれないし、他の人と会話するにも通訳が必要でした。
しかしウユニ塩湖だけでなく、ボリビアという国そのものを楽しめたと言えます。
なぜならボリビアなので南米の人達に囲まれるのは自然なことだし、彼らとの会話は南米を訪れることでしかなかなかできないような貴重な経験になったからです。
日本人のグループだけで行けば、当然会話は日本語になるし、日本にいるのとそんなに変わらないでしょう。
日本人と日本語で会話するのなんて、日本にいればいくらでもできるだろうし、わざわざ現地で日本人を集める必要もないと思っています。
それよりは旅先での偶然の出会いに身を任せ、不器用ながらも現地の人と会話するほうが好きですね。
特に1人が好きで、集団での派手なノリが好きではない方は、私のようなやり方がいいのでしょうか?
ウユニ塩湖は雨季の景色が有名ですが、乾季だからと言って楽しめないということはありません。
なのでもしあまり日本人に会いたくない・見たくないと言う人がいるなら、乾季に行ってみてはいかがでしょうか。
訪問日;2016/7/6