訪問日:2018/9/18
サッカーファンなら、人生で一度はUEFAチャンピオンズリーグの試合を生で観戦したいと思ったことはあるんじゃないでしょうか。
2018年の7月からシルクロードの旅に出発した私は、中国~中央アジア、イラン~コーカサスの国を経て、陸路でトルコへ入国しました。
トルコ東部にある港町トラブゾンに滞在中、イスタンブールでチャンピオンズリーグの試合が開催されることが判明し、インターネットでチケットを購入することができました。
対戦カードはガラタサライ対ロコモティフモスクワの試合です。
この記事では、人生初のCL生観戦となったガラタサライの試合を現地の様子とともに紹介していきます。
イスタンブールに本拠地を置くガラタサライ
ガラタサライSKは、人口1500万人の大都市イスタンブールに本拠地を置くサッカークラブで、トルコで最も優勝回数とファンの数が多いビッグクラブです。
イスタンブールには他にベシクタシュ、フェネルバフチェの2チームが存在し、同じ街にある3チームが常に優勝争いをすることから、この3チームは「イスタンブールダービー」と呼ばれ、トルコサッカー界における最も重要なダービーとされています。
ガラタサライのサポーターは世界で5本の指に入るほどの熱狂度と言われ、ホームスタジアムでの観戦の大きさは世界記録(131.76 dBA)を保持していることからもわかります。
2018年当時は長友佑都選手が在籍しており、日本のサッカーファンからも注目を集めました。
テレコムアレーナでの現地観戦の様子
入場前のトラブル
ガラタサライの試合はもちろん、チャンピオンズリーグの試合観戦も初めてであったため、入場前にいろいろトラブルが起きました。
チケットサイトでチケットを購入後、スタジアムの窓口でチケットを受け取ろうとするも、ファンクラブのカードを持っていないとチケットは受け取れないと言われます。
ここまで着てCLの試合を見れないのか、と思いましたが、近くにいたおじさんにファンクラブのカードを作ってもらい、なんとかチケットをゲットしました。
カードの作成代として50ユーロ+50トルコリラをおじさんから請求されましたが、ここでお金をケチってしまうと一生後悔してしまうため、しぶしぶお金を渡します。
事前にネットで購入したチケット代が206ユーロであったため、合計約3万4000円という今までで一番高い入場チケットになりました。
さらにトラブルはこれだけではありませんでした。
国際試合であるためかセキュリティが厳しく、スマホのバッテリーを取り上げられてしまいます。一眼レフはOKだったのにスマホのバッテリーがダメだったのはおそらくピッチへの投げ込みを防ぐためでしょう。預ける場所もないため、「没収」という形になりました。
スタンドからの眺め&試合前の雰囲気
私が購入したのはメインスタンド2階席の中央です。
試合前のピッチにはチャンピオンズリーグのエンブレムである星のマークのシートが置いてあり、本当にCLの試合に来たんだなという実感がわきました。
場内のビジョンにはチャンピオンズリーグ仕様の画面が映し出されます。この日の対戦相手はロシアのロコモティフモスクワです。
選手紹介も行われ、この試合は長友選手が先発メンバーに入りました。
選手入場~CLアンセム
平日の夜9時キックオフにもかかわらず、試合開始前にはほぼ空席が埋まる状態となりました。サポーターはタオルマフラーを掲げ、選手を迎え入れます。
テレビで何度も見たチャンピオンズリーグのエンブレムフラッグ。
そして選手入場。ほぼ正面の位置からカメラを構えます。
そして初めて生で聴くチャンピオンズリーグアンセム!
満員のスタジアムで聴くチャンピオンズリーグアンセムを生で聴いて興奮しないサッカーファンはいないでしょう!
もうこれだけで高いお金を払う価値がありました!
試合の様子と、地鳴りのようなサポーターの声援
まず驚いたのが、サポーターの熱狂度です。ガラタサライのサポーターはスタジアムの観客全員が、ゴール裏と同じように応援するため、座って観戦する人はほとんどいません。
Jリーグでは熱心に応援するサポーターはゴール裏のスタンドだけに集まりますが、ガラタサライのスタジアムにエリアは関係ありません。
相手がボールを持つと地響きのようなブーイング。味方がチャンスを作れば地鳴りのような声援。私は南米やヨーロッパでも多くの試合を観戦しましたが、ぶっちぎりでガラタサライのサポーターが1番熱狂的だと感じました。
この試合は長友選手が先発出場しましたが、このスタジアムでプレーするのは相当なプレッシャーであることは間違いありません。
試合は前半からガラタサライが積極的に攻撃を仕掛け、前半8分に先制。その後は両チームチャンスを作りますが、お互い最終ラインが集中していたため、1-0のまま後半に突入します。
後半に入ると、ガラタサライにペースが傾きます。後半20分にはフリーキックを直接決め、2-0。
試合終了間際にはPKでの特典もあり、ガラタサライの完勝でした。
試合データ
■スタジアム:テレコムアレーナ
■日付:2018年9月18日
■天気:晴れ
■入場者数:43.542人
■スコア:3-0
■座席:メインスタンド2階席中央
おわりに
チャンピオンズリーグのガラタサライ戦は、今までに訪れたサッカーの試合で最もチケットの料金が高い試合となりました。
入場する際にカード作成のため余分に料金を払わされ、モバイルバッテリーも没収と散々なめにも会いましたが、それでも最高の思い出が作れました。
チャンピオンズリーグのアンセムを生で聴けば、今までの苦労や高いチケット代のことは頭から消え去ります。
そのチームのファンクラブ会員であったり、別のチームであれば、もっと安く観戦できたかもしれません。
でもいいんです。悔いは全然ないので。
いかに思い出に残る試合を観戦できるかが、サッカーファンとしては大事だと思う試合でした。
この記事を読んで興味を持った方、1度は思い切ってチャンピオンズリーグの試合を現地観戦することを考えてみてはいかがでしょうか?
ガラタサライのサポーターの熱狂度は特に群を抜いているので、おすすめですよ。